緋色の欠片 3話





 イケメン守護者に囲まれた玉依姫生活。思ったよりも大変でした。

 拓磨は生意気だし、チミッコ先輩はうるさいし、祐一先輩は……天然? 卓さんはたまに黒いけど話は通じる。だが滅多に会えない。

 こんな携帯も使えない田舎で楽しみと言えば、守護者の"顔"だけなのに。
 明らかにみんな美鶴ちゃんに優しいくせに私にはぞんざいなんですよね。
 まあ後から割り込んで来たから仕方ないけど。

 だけど次代玉依姫なんだからさー、もうちっとくらい優しくしてくれてもよくないかな?

 あー、どこかに優しい守護者落ちてないかな!

 そんな時に現れたのが慎司君。
 可愛くて優しくて本当に良い子なのです。お姉さん可愛がっちゃうよ!
 年齢は一歳差だけど、精神年齢では五歳違う。もう可愛くて可愛くて仕方ないのさ。

 チミッコ先輩や拓摩も年下と言えば年下で、あの生意気具合は可愛いと思う。時もある。
 しかし、やっぱり自分に優しくしてくれる人が一番なのだ。

「あの、僕の顔に何か付いてます?」

 おっと、愛しの慎司君と食事中だった。
 他の三人も屋上でお昼食べてるけど、個性が強すぎる。
 だから少し離れた場所で二人まったりと食べていた。


「何も付いてないよ。ごめんね」

 可愛いおめめが付いてます、とは言えない。
 そうですか?と首を捻る慎司君。

「可愛いなあ」
「え?」

 しまった。思わず口に出してしまった。

「いや、ね? 慎司君はいつも可愛いなあ、良いなあって見てただけだから!」

 私が墓穴掘る間に慎司君は赤くなっていく。
 とうとう俯いてしまった。

 私ってやつはっ! いたいけな男子高校生に何言ってるんだっ!

 慌てて謝る。

「ごめんね。慎司君、本当にごめんね」
「……の方が」
「うん?」

 慎司君は顔を上げ私の目を見る。

「先輩の方が可愛くて、綺麗ですから!」

 そう言うと、慎司君は食事を再開した。
 突然のことに私は何も言えない。
 しかし綺麗な手つきで食事をとる慎司君の箸が震えているのを見て、じわじわと恥ずかしくなってきた。

 くそう慎司君め。可愛いくせに突然かっこいいとか卑怯だ!

 かっこいい慎司君も好きだけど、やっぱりまだ可愛いままでいてほしい。
 いじわるしちゃえ。

「慎司君」
「……はい」

 照れているのかチラリと私を見る。可愛い。

「ご飯ついてる」

 ご飯とるふりをして顔を近付ける。

「うわ、え、どこに付いてますか?」
「えっとね、ここ」

 そのまま頬にキスしてやった。慎司君は呆然としている。
 その間にキスした場所をゆっくり撫で上げてみる。
 二・三度繰り返した時に目があった。

「え、せ、せんぱい……今」

 にっこり笑って

「ごちそうさま」

 慎司君が私の主食なんだぜ。

 もちろん、その後ちゃんと謝りました。





PSPで慎司君ルートもいっかいやってたぎった。
前のサイトで二話くらい玉依姫成り代わり話書いたので、またアップします。

慎司君は俺の婿。
2010.04.22

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